支部長より一言


日本塑性加工学会東海支部第43-44期の支部長を拝命致しました山田と申します。
 東海地区は、日本のモノづくりの一大中心地であり、本会の会員数の約1/4を東海支部が占めるなど、中核の支部の一つです。これまでも様々な活動を他の支部に先駆けて実施してきており、例えば若手活動である新進部会もその一つです。私自身も20代の頃、リーダーを拝命して、敷居が高い印象のあった学会活動の中で、真夏にビール工場を見学し、製缶プロセスや金属材料のリサイクルに関する講演会を開催するなど、企画する側として自由な活動を実施させて頂き、同世代の所属の異なる仲間たちとの交流を深められたことは、技術者としてモノづくりを楽しめる一つの重要な体験となりました。
 ここ数年は、コロナ禍の中での活動となり、特に人材交流という点で活動を維持することが非常に難しい時期が続きました。その中において、リモートで行事に参加できる環境の整備も進み、対面とWebのハイブリッドでの行事など新しい学会活動の参加の手段も増え、これまで移動時間の制約から参加が難しかった方にも参加して頂けるなど、多様化という進化を遂げられたと思います。ネットワーク技術の進歩が、これまでとは異なるコミュニケーション手段を作り、距離という制約を克服できました。近年、進歩が著しいAI/IoT、3D造形、3Dモデリングなどの技術は、塑性加工技術の進歩にも大きく貢献し、塑性加工技術を含む複合加工技術として、今後、益々の進歩を遂げていくものと期待しております。
 東海支部の活動としても、モノづくりを支える技術の進歩と人材交流/育成が大変重要な役割であると考えております。関連技術なども含めて、様々な企画行事や新進部会の活動を通じて、支部幹事・商議員の皆様、そして会員の皆様と共にその役割を果たしていきたいと思います。先輩方が新たな取り組みを発信し続けてきた東海支部の活動を引き継ぎ、本地区の益々の発展を目指して、皆様のご意見を賜りながら、企画・運営を進めて参りたいと思います。これまでと同様に皆様方のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。


日本塑性加工学会第43-44期(2023-2024年度)
東海支部 支部長 山田 毅(三菱重工業株式会社)