第303回塑性加工シンポジウム 第42回プロセッシング計算力学分科会セミナー
「成形シミュレーションのための材料試験」
日 時:平成25年7月26日(金)09時10分 - 17時00分
会 場:東京都立産業技術研究センター 本部 5階 講堂
[〒135-0064 東京都江東区青海2-4-10 電話(03)-5530-2111]
交 通:ゆりかもめテレコムセンター駅前 (http://www.iri-tokyo.jp/gaiyo/access/index.html)
主 催:日本塑性加工学会(実行:プロセッシング計算力学分科会,板材成形分科会,鍛造分科会),
東京都立産業技術研究センター
協 賛:軽金属学会,精密工学会,日本機械学会,日本金属学会,日本材料学会,日本トライボロジー学会,型技術協会, 日本鉄鋼協会,粉体粉末冶金協会,日本金属プレス工業協会,日本鍛圧機械工業会,日本鍛造協会,自動車技術会,アルミニウム鍛造技術会
趣 旨:FEMによる金属成形シミュレーションが盛んに行われ,有益な結果が得られていることは周知である.解析を行うにあたり,計算技術的な問題は概ね解決されており,解析精度の更なる向上には入力すべきデータの精度を向上させることが非常に重要である.本シンポジウムでは,板成形加工及び鍛造加工においてシミュレーションを行うために必要な入力データを得るための材料試験法を紹介する.そして更なる解析精度向上のために何をすべきかを議論したい.
プログラム:開会の辞 (9:10-9:15)
日本塑性加工学会 企画委員長 北村 憲彦君
東京都立産業技術研究センターの紹介 ( 9:15-9:30)
東京都立産業技術研究センター理事長 片岡 正俊君
午前の部 ( 9:30-12:20) 司 会 日本大学 高橋 進君
午後の部 (13:20-17:00) 司 会 大同大学 小森 和武君
9:30-10:10 金属板材の反転負荷試験方法と材料モデリング 広島大学 吉田 総仁君
金属板材の繰返し変形におけるバウシンガー効果と硬化特性を調べるための種々の方法について解説する.繰返し塑性構成モデルの枠組みおよび代表的なモデルについて紹介する.また,スプリングバックシミュレーションには,バウシンガー効果を考慮したモデルを使うことが重要であることを事例を含めて示す.
10:10-10:50 液圧バルジ試験方法の特徴と最適試験条件 山形大学 吉田 健吾君
板材の液圧バルジ試験方法に関する過去の研究事例を紹介する.試験片・試験機形状ならびにひずみ・曲率の測定方法が応力ひずみ曲線の同定結果に及ぼす影響について定量的に示す.
10:50-11:00 休 憩
11:00-11:40 金属板材の二軸引張試験方法と材料モデリング 東京農工大学 桑原 利彦君
十字形試験片および円管試験片を用いた金属板材の二軸引張試験方法について解説する.材料モデリングの方法や材料モデルが成形シミュレーションの解析精度に及ぼす影響についても事例紹介する.
11:40-12:20
金属板材の成形限界線の測定方法 新日鐵住金(株) 白神 聡君
中島法およびMarciniak法を用いた金属板材の成形限界線図の測定方法について解説する.試験法やひずみの測定方法が成形限界線図に及ぼす影響についても事例を紹介する.
12:20-13:20 昼 食 ・ 休 憩
13:20-14:20
鍛造シミュレーションのための試験法 大阪大学名誉教授 小坂田宏造君
鍛造シミュレーションに不可欠である変形抵抗と摩擦条件の決定に用いられる端面拘束圧縮試験,リング圧縮試験,線材横圧縮試験について説明する.
14:20-15:00 鍛造材の温・熱間等温変形抵抗の算出法 新日鐵住金(株) 加田 修君
円柱圧縮試験と有限要素法解析を組み合わせることにより,温・熱間鍛造のように変形+熱連成解析を行う際に有用な,等温変形抵抗を算出する方法を紹介する.
15:00-15:10 休 憩
15:10-15:50 管材と丸棒における塑性異方性の測定 名古屋工業大学 北村 憲彦君
円柱圧縮試験や小立方体圧縮試験を用いて,塑性異方性係数を算出し,異方性材料の圧縮面圧分布やリング圧縮変形の事例を紹介し,等方性材料と異方性材料との変形の違いを解説する.
15:50-16:30 画像解析を用いた切欠引張試験による延性破壊パラメータの同定 岐阜大学 吉田 佳典君
引張試験に画像解析を導入することによって,くびれ発生後および破断までの試験片内部応力を評価する手法を開発した.また種々の延性破壊条件式における限界ダメージ値を実験的に同定する手法を紹介する.
16:30-17:00 総合討論 司会 三菱マテリアル(株) 瀧澤英男君
定員: 100名(定員超過の場合はご連絡します.)