会 場:独立行政法人 産業技術総合研究所 臨界副都心センター 別館11F 会議室1 [〒135-0064 東京都江東区青海2丁目42番地 電話03-3599-6001]
交 通:新橋よりゆりかもめ、テレコムセンター下車、徒歩2分/臨界副都心線東京テレポート下車、バスにてテレコムセンター、徒歩2分
(http://www.aist.go.jp/aist_j/guidemap/tokyo_waterfront/tokyo_waterfront_map_main.html)
主 催:日本塑性加工学会(実行:プロセッシング計算力学分科会・板金プレス成形分科会)
協 賛:軽金属学会,精密工学会,日本機械学会,日本金属学会,日本材料学会,日本トライボロジー学会,型技術協会,日本鉄鋼協会,日本金属プレス工業会
趣 旨:地球環境保全の観点から輸送機器や携帯機器の軽量化に対するニーズが高まっている.軽量化に有効な材料として,高張力鋼板やアルミニウム合金板の使用比率が急増しているが,こられの材料はスプリングバックが大きく,その普及を妨げている.本シンポジウムでは,スプリングバックの発生メカニズムと影響因子,シミュレーションによる予測技術,現場における各種対策技術,材料モデリング,サーボプレスの効用,などの観点からスプリングバックについて多角的・総合的に議論し,スプリングバックの克服と撲滅の方向性をさぐる.
プログラム:
開会の辞( 9:20〜 9:30) 日本塑性加工学会プロセッシング計算力学分科会 主査 森 謙一郎君
午前の部( 9:45〜11:45) 司会 日産自動車(株) 高橋 進 君
午後の部(12:40〜16:15) 司会 産業技術総合研究所 清水 透 君
9:30〜10:15
スプリングバック研究の最近動向: スプリングバックに影響を及ぼす,プレス成形技術上ならびに成形シミュレーション上における影響因子について解説する.さらに最近の国内外におけるスプリングバック研究の動向を紹介する.
東京農工大学共生科学技術研究院 桑原利彦君
10:15〜11:00
自動車部品成形時のスプリングバック現象とシミュレーションの現状:自動車用ボディー部品は,燃費向上と軽量化ニーズの高まりから,近年,高強度鋼板の適用が急速に拡大し,スプリングバックが大きな問題となっている.本講演では,高強度鋼板成形時の不良現象とシミュレーション適用事例,現状の問題点等などを紹介する.
ユニプレス葛Z術部 杉山隆司君
11:00〜11:45
スプリングバックシミュレーションの精度向上と活用: 金型製作工数低減のため,スプリングバックシミュレーションの予測精度向上が期待されている.スプリングバック解析の現状の問題点を概説し,バウシンガ効果を考慮した材料モデル適用による解析精度の向上方法やシミュレーションの活用事例について紹介する.
新日本製鐵鞄S鋼研究所 吉田 亨君
11:45〜12:45 昼 食・休 憩
12:45〜13:30
板材成形時のスプリングバック対策技術:自動車ボディーへの高強度鋼板の適用が拡大し,スプリングバックに 起因する寸法精度不良問題が顕在化してきている.ここでは,角度 変化や壁反りなどの2次元不良を中心にその対策技術を紹介し,3次 元不良としてのねじれについても簡単に解説する.
叶_戸製鋼所加古川製鉄所 岩谷二郎君
13:30〜14:15
プレス成形中の金型たわみがスプリングバックに与える影響:自動車ボディー部品の金型製作の現場では金型のたわみがプレス成形に影響を与えることが経験的に知られている。本講演では成形中のしわ押さえ面のたわみを実験とシミュレーションで解析し,金型たわみの影響について述べる.
トヨタ自動車潟vレス生技部 蔦森秀夫君
14:15〜15:00
自動車外板プレス部品における面ひずみの評価/予測技術の開発:従来熟練者の目視評価に頼っていた自動車外板の面品質不具合について,評価面と設計形状の差分から不具合成分のみを抽出し,目視評価特性を定式化することで,定量的評価ができる技術を開発した.
日産自動車且ヤ両技術開発試作部 守屋岳志君
15:00〜15:10 休 憩
15:10〜15:55
サーボプレスによる高張力鋼板の形状凍結事例:スライド動作が自在であるサーボプレスのモーション制御を用いて,スプリングバック量が大きな高張力鋼板を形状凍結した事例を報告する。
アイダエンジニアリング滑J発本部 川村 敦君
15:55〜16:40
サーボプレスのモーションによる曲げスプリンバックの抑制効果:曲げ加工においてスプリングバックを抑制する方法が発表されているが、プレスのモーションをコントロールすることによりどの様に変化するか基礎的データを紹介する。
コマツ産機椛蜍{オフィス 熊谷 久雄君
16:40〜17:00
総合討論 司 会 理化学研究所 林 央君