136回塑性加工学講座
「有限要素法入門セミナー」

日 時:平成26825()827()

会 場: 九州工業大学戸畑キャンパス 総合研究棟2階 S2-252 
 
(アクセスマップ:http://www.kyutech.ac.jp/information/map/tobata.html
)

住 所:[北九州市戸畑区仙水町11号 電話 :(093)884-3152

交 通:JR九州工大前駅下車約10

主 催:日本塑性加工学会(実行:プロッセシング計算力学分科会)

協 賛:軽金属学会,精密工学会,日本機械学会,日本金属学会,日本材料学会,型技術協会,日本鉄鋼協会,自動車技術会,日本鍛造協会

趣 旨:解析理論の進歩および計算機の高速化に伴い,有限要素法 (FEM) はあらゆる塑性加工の分野で製品設計や工程設計に利用される状況となっています.市販の汎用プログラムを用いれば,有限要素法の基礎を知らずに解析結果を得ることができます.しかし,有限要素法の基礎を知らなければ,与えられた多数の要素,構成式,境界条件そして解析法の中から最適なものを選ぶことは困難です.さらに,応力またはひずみの等高線図から必要な情報を得ることは容易ではありません.すなわち,汎用プログラムのユーザが正しく解析を行い,正しく解析結果を評価するためには有限要素法の基礎を理解することが不可欠です.本セミナーでは,有限要素法の初心者や汎用プログラムのユーザを対象に,塑性加工の解析を行うために必要な有限要素法の基礎について演習を通して講義します.

受講資格:弾性学および塑性学の基礎を習得している人.

講習概要:塑性加工の有限要素解析に必要な基礎知識を学び,要素剛性方程式の作成の演習を行いながら,弾性FEMそして弾塑性FEMの基礎を理解します.さらに,弾性FEM,弾塑性FEMの演習用プログラムを用いた解析を通して,要素の選択,使用時のトラブル対策および解析結果の評価方法などの解析上のテクニックを学習します. なお,セミナー参加者は演習用ソフトを持ち帰ることができます.また,一人が一台のパソコンを利用できます.なお,この講習会は日本機械学会能力開発促進機構の計算力学技術者認定事業の公認CAE技能講習会として認定されており,初日及び第2日の受講を修了されると計算力学技術者(2)(固体力学分野の有限要素法解析技術者)認定試験付帯講習会(技能編)の受講を免除されます.

プログラム:開会の辞(9:009:05)  香川大学 吉村英徳君

825日 岐阜大学 吉田 佳典君

9:0512:00【有限要素法の基礎,弾性力学の基礎(応力・ひずみについて)】:有限要素法の基本的な考え方,応力およびひずみの定義について理解する.弾性変形における応力とひずみの関係式(弾性構成式)について学ぶ .

12:0013:00昼食・休憩

13:0014:00【構成式の行列表現】:行列計算の基礎ならびに弾性構成式の行列表現について理解する.

14:0017:00【ひずみと節点変位の関係,要素剛性方程式】:三角形要素におけるひずみと節点変位の関係について理解する.また要素剛性方程式の導出と,全体剛性方程式の構築の流れについて学ぶ.

 

17:0019:00懇談会

 

826日 香川大学 吉村 英徳君

9:0010:302次元弾性FEMの剛性方程式(演習および解析実習)】:Excel演習にて,2個の三角形1次要素の弾性FEMの全体剛性方程式の組立てや変位および力の境界条件の導入,方程式の解法の選択を行う上の注意を理解する.

10:3012:00 【要素の種類】:変位関数や体積一定条件による拘束条件について学び,要素を選択する上での注意を理解する.

12:0013:00昼食・休憩

13:0014:30【弾性FEMプログラムによる演習】:FEMプログラムへの要素・材料・境界条件に関する入力データの作成および事例による解析精度の検証を行う.

14:3016:45 【塑性力学の基礎】:変形抵抗と降伏条件式,塑性の構成式の基礎知識について理解する.

16:4517:30 公認CAE技能講習会認定証授与 および 自由演習

 

827日 京都大学 浜  孝之君

9:0012:00【弾塑性FEMの基礎】: 弾性FEMとの違いを踏まえ,静的陽解法に基づく弾塑性FEMの基本的な考え方を理解する.

【弾塑性構成式とrmin法(構成マトリクスおよび弾塑性状態変化の演習)】 弾塑性構成マトリクスの導出とrmin法による弾性・塑性状態の切替えについて演習する.

12:0013:00昼食・休憩

13:0015:00【弾塑性FEMの剛性方程式(剛性マトリクスの演習と解析実習)】:弾塑性FEMの剛性マトリクスの導出と,増分解析の進め方について演習する.

15:0017:00【弾塑性FEMの応用】: 弾塑性FEMの種類や計算精度向上のための事例検討など,応用的な知識を理解する.
           
【弾塑性FEMプログラムによる解析実習】: 弾塑性FEMプログラムにより解析の実習を行う.

 

演習担当講師:岐阜大学 吉田佳典君,香川大学 吉村英徳君,京都大学 浜孝之君

 

定 員:35名(定員になり次第締切,定員超過の場合はご連絡します)

 

以上



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