交 通:JR名古屋駅から地下鉄東山線で「本山駅」にて名城線に乗換え,「名古屋大学駅」下車(所要時間
約30分)
主 催:日本塑性加工学会(実行:プロセッシング計算力学分科会)
協 賛:軽金属学会,精密工学会,日本機械学会,型技術協会,日本アルミニウム協会,日本鉄鋼協会,自動車技術会,日本鍛造協会
趣 旨:鍛造においては,素材の表面性状や内部欠陥の発生・成長,あるいは工具の摩耗,焼付きや割れなどによる供用寿命が製品の精度や強度,製造コストにとって大きな問題となっている.本セミナーでは,これらの問題に対する基礎的な考え方や実験的・解析的アプローチ事例を紹介する.また,講演会に先立ち,この分野において最先端の研究を行っている名古屋大学大学院 石川研究室の見学会を開催する.
プログラム:見学会(10:30〜11:45)
見学案内 名古屋大学大学院 石川孝司君,湯川伸樹君,吉田佳典君
(名古屋大学大学院工学研究科マテリアル理工学専攻材料加工工学研究室,圧延における表面疵変形,サーボプレスを用いた自由鍛造,せん断加工解析および実験,画像処理を用いた破壊パラメータの測定,温熱間変形抵抗の測定等)
開会の辞(13:00〜13:05) プロセッシング計算力学分科会主査 森 謙一郎君
午後の部(13:05〜17:00)講演会 司会 豊橋技術科学大学 森 謙一郎君
13:05〜13:45 熱間鍛造における潤滑・冷却特性と熱的負荷評価:
熱間鍛造型の摩耗寿命には型温度履歴が強く影響する.本講演では,型温度に及ぼす潤滑剤吹付け条件や摩擦条件の影響をモデル試験により調査した結果について紹介する.
竃L田中央研究所 澤村 政敏君
13:45〜14:25 鍛造における延性破壊条件式とその利用技術:
シェブロンクラックに代表される鍛造時の材料破壊を予測するための延性破壊条件式の特徴について概説し,その利用技術に関して材料試験方法と解析方法および予測精度について紹介する.
名古屋大学大学院工学研究科 石川 孝司君
14:25〜15:05 鍛造における素材・工具の破壊評価に対するFEM解析の現状:
冷間鍛造工程での素材割れの予測および改善,金型の応力分布予測と寿命延長のために行われた解析事例を紹介し,冷間鍛造の工程設計においてのCAE適用の現状を考察する.
潟с}ナカゴーキン技術部ソリューションエンジニアリングGr. 金 秀英君
15:05〜15:15 休 憩
15:15〜15:55 鍛造金型の損傷予測シミュレーション技術および寿命評価法の開発:
温・熱間鍛造時における金型損傷は型材の熱損傷の影響が大きいため,型材の熱損傷を考慮した構成式・システムを構築することが重要となる.本講演では,型損傷予測手法とその活用事例および型寿命評価方法について紹介する.
大同特殊鋼叶リ削塑性加工技術研究室 吉田 広明君
15:55〜16:25 AEのフラクタル特性を用いた冷間鍛造工具の損傷・破壊の検出技術:
AEの振幅分布のフラクタル特性に着目した工具の損傷・破壊のリアルタイム検出技術を,板成形型摩擦試験やパーツフォーマーによる冷間鍛造に適用した事例を紹介する.
静岡大学工学部 早川 邦夫君
16:25〜17:00 総合討論:
司 会 名古屋大学大学院工学研究科 湯川 伸樹君