109回塑性加工学講座
「有限要素法入門セミナー」

日 時:平成20820()822()

会 場:日本大学理工学部駿河台校舎9号館4941コンピュータ演習室 (http://www.cst.nihon-u.ac.jp/)

住 所:〒101-8308 東京都千代田区神田駿河台3-11-3 (連絡先TEL:星野研究室 03-3259-0735

交 通:JR御茶ノ水駅,東京メトロ千代田線新御茶ノ水駅下車徒歩3分 (http://www.daido-it.ac.jp/access/index.html)

主 催:日本塑性加工学会(実行:プロッセシング計算力学分科会)

協 賛:軽金属学会,精密工学会,日本機械学会,日本金属学会,日本材料学会,型技術協会,日本鉄鋼協会,自動車技術会,日本鍛造協会

趣 旨:解析理論の進歩および計算機の高速化に伴い,有限要素法(FEM)はあらゆる塑性加工の分野で製品設計や工程設計に利用されています.市販の汎用プログラムを用いれば,有限要素法の基礎を知らずに解析結果を得ることができます.しかし有限要素法の基礎を知らなければ,与えられた多数の要素,構成式,境界条件そして解析法の中から最適なものを選ぶことは困難です.さらに応力またはひずみの等高線図から必要な情報を得ることは容易ではありません.すなわち汎用プログラムのユーザーが正しく解析を行い,正しく解析結果を評価するためには有限要素法の基礎を理解することが必要です.そこで本セミナーでは,有限要素法の初心者や汎用プログラムのユーザーに対して,塑性加工の解析を行うために必要な有限要素法の基礎を演習を通して学習します.

受講資格:弾性学および塑性学の基礎を習得している人.

講習概要:塑性加工の有限要素解析に必要な基礎知識を学び,要素剛性方程式の作成の演習を行いながら,弾性FEMそして弾塑性FEMの基礎を理解します. さらに弾性FEM,弾塑性FEMの演習用プログラムを用いた解析を通して,要素の選択,使用時のトラブル対策および解析結果の評価方法などの解析上テクニックを学習します. なおセミナー参加者は演習用ソフトを持ち帰ることができます.また一人が一台のパソコンを利用できます.なおこの講習会は日本機械学会能力開発促進機構の計算力学技術者認定事業の公認CAE技能講習会として認定されており,初日及び第二日の受講を修了されると計算力学技術者(2)(固体力学分野の有限要素法解析技術者)認定試験付帯講習会(技能編)の受講を免除されます.

プログラム:開会の辞(9:009:05) 香川大学工学部 吉村 英徳君

8月20日 名古屋大学大学院工学研究科 吉田 佳典君
 9:0512:00  有限要素法の基礎 有限要素法の基本的な考え方を理解する.弾性・塑性学の基礎,ひずみの定義,ひずみと変位の関係式について理解する.
 12:0013:00 昼食・休憩
 13:0014:00 弾性・塑性学の基礎(応力について) 応力の定義,降伏条件,応力とひずみの関係式について理解する.
 14:0017:00 ひずみと変位の関係,応力とひずみの関係([B]および[D]マトリクスの演習) 三角形要素での[B]マトリクスおよびフックの法則([D]マトリクス)の導出について演習する.
 17:0019:00 懇談会

8月21日  香川大学工学部 吉村 英徳君
 9:0012:00 二次元問題について(二次元モデルの演習) 平面ひずみ,平面応力,軸対称のモデル化について演習する.
 12:0013:00 昼食・休憩
 13:0014:00 弾性FEMの剛性方程式(演習および解析実習) 三角形要素での剛性マトリクスの導出,方程式の解法についての演習および解析実習を行う.また変位および力の境界条件の導入について説明する.
 14:0015:00 要素の種類 いくつかの解析対象を例にして,要素の選択方法について理解する.
 15:0017:00 弾性FEMプログラムによる演習 FEMプログラムへの要素・材料・境界条件に関する入力データの作成および事例による解析精度の検証を行う.
 17:0018:30 自由演習

8月22日 京都大学大学院エネルギー科学研究科 浜孝之君
 9:0012:00 弾塑性FEMの基礎 弾性FEMとの違いを踏まえ,弾塑性FEMの基本的な考え方を理解する.弾塑性構成式とrmin法([Dep]マトリクスおよび弾塑性状態変化の演習)弾塑性構成マトリクスの導出とrmin法による弾性・塑性状態の切替えについて演習する.
 12:0013:00 昼食・休憩
 13:0015:00 弾塑性FEMの剛性方程式(剛性マトリクスの演習と解析実習) 弾塑性FEMの剛性マトリクスの導出と,方程式の解法について演習する.
 15:0017:00 弾塑性FEMの応用 大変形の取扱いや割れ発生予測など,実用上必要となる知識を理解する.弾塑性FEMプログラムによる解析実習 弾塑性FEMプログラムにより解析の実習を行う.



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