40周年記念若手技術者のための塑性加工フォーラム(第5回)実施報告

報告者:関西支部若手会員の集う会 大津 雅亮

題目 「塑性加工における萌芽と複合化」
日時 平成13年7月6日(金)10:30〜19:00
場所 東洋製罐活木工場(大阪府茨木市)
担当 関西支部若手会員の集う会(主催:関西支部)
収支 関西支部より別途報告
参加申込数 28名(定員50名)
プログラム
  1. 挨拶 東洋製罐活木工場 品質課長 西岡 勝高君
  2. 関西支部若手会員の集う会活動報告 大阪大学 大津 雅亮君
  3. 若手技術者による技術講演
    1)プレス成形用薄鋼板の特性
    住友金属工業椛麹技術研究所 広瀬 洋三君
     
    2)TULC缶製造法と金属薄板のプレス成形性
    東洋製罐グループ総合研究所 小松 郁夫君
     
    3)相変態塑性の力学的挙動の定式化
      (TMCP鋼板の残留応力予測技術の検討)
    叶_戸製鋼所機械研究所 堤 一之君
  4. 基調講演 板材成形における新しい技術の開発と複合化の試み
  5. 京都工芸繊維大学  山口 克彦君
  6. 工場見学 東洋製罐活木工場
  7. 総合討論
  8. 技術交流会(会場:茨木京都ホテル)
アンケート結果 (回答数25件 講師,スタッフを除く)
  1. 職業:会社員(7名,28%),自営業(0名),公務員(1名, 4%),教職員(1名,4%),学生(15名,60%),その他(1名, 4%)
  2. 年齢:20歳代(19名,76%),30歳代(5名,20%),40歳代(0名),50歳代(1名,4%),60歳代(0名),70歳代以上(0名)
  3. 専門分野:圧延・ロールフォーミング関係(4名,16%),材料関係(4名,16%),板材成形関係(3名,12%)など
  4. 企画を何で知ったのか:塑性と加工(10名,40%),会社の上司・同僚から(4名,16%),学会関係者から(12名,48%)
  5. 参加の最大の目的:講演聴講(8名,32%),工場見学(19名,72%),技術交流会(0名)
〜講演について〜(各項目とも5点満点)
講演内容:4.0点,講演時間の長さ:3.6点,講師の説明の仕方:4.0点,OHPなどの図の見やすさ:3.4点,テキストの内容:3.8点
〜工場見学について〜(各項目とも5点満点)
見学内容:4.6点,見学時間の長さ:3.8点,見学の方法:3.7点
〜参加費について〜(5点満点:安いほど点数が高い):3.0点
〜参加者からの意見〜
  • もっと20代の若手の参加者を増やしてほしい!!
  • 工場見学の際の説明が聞き取りにくかった.
  • 大学内に居ては理解しづらい生産に近い部分の内容を聞くことができ,大変重要な経験になりました.工場見学では少し聞き取りづらい部分があったと思います.
  • 講演では,先端的な加工技術,解析への取組みを基本から判りやすく説明してもらい,楽しく聴くことができた. ]
  • 工場見学;ほぼ自動化されているのに感心した.ただ板材から,容器になるまでの移動距離がすごく長いのが気になった.
  • フォーラムの内容には非常に満足です.
  • 塑性力学の基本事項から講義いただき大変ありがとうございました.よい復習になるとともに,そこから自分のテーマのアイデアが出せそうです.工場見学では,おもしろいものを見せていただきありがとうございます.不良品の缶はどうなるのでしょうか?ペプシコーラとコーヒーおいしかったです.
  • 講演の内容は基礎的なことが含まれ,分かりやすかったのですが,全体的に時間の制限もあり,特に後半部を飛ばして説明するようになってしまったのは残念である.工場内での音と臭いについては,少し不満が残る.
  • 非常に有益で参加してよかったと思います. 講演の本数を少なくして,時間を長くした方が濃いものになると感じた.
  • 缶の製造工程等の貴重な体験や講演を聴かせて頂き,ありがとうございます.
  • 講演内容,工場見学ともに満足のいくすばらしいものでした.参加でき感謝しています.
  • 見学の際に機械の音が大きいことがわかっているなら,イヤホンマイクを用意していただけた方がよかった.見学はもう少し少人数グループの方が質問しやすいかも,もしくはGr分けを最初から想定すべき.
  • このような会は,是非,数多く行って頂きたいです. 
  • 見学の際詳しく説明をしてくださってありがとうございました.もう少し時間をかけて見学したかったです.
  • 工場をもう少し長く,じっくり見学したかったです.こちらの質問に対して一つ一つ丁寧に説明していただき,ありがとうございました.
  • 私は東海支部の若手会員の集い会(新進部会)のスタッフをしていたのですが,企業の方にももっと参加してもらうとよいのではないでしょうか.(私たちは逆にどうしたら学生に参加してもらえるかを検討していましたが) 
  • 山口克彦氏の講演をもうすこし聞きたかった.
アンケート結果に関する実施側からのコメント:
  • 学会関係者から学生が60%と非常に多くなった.20歳代と30歳代とを合わせて約9割となった.
  • 話題を板成形関係に絞ったため,参加者の専門分野は圧延や板材成形の関係が多くなった.
  • 参加の最大の目的として,技術交流会を挙げた参加者がいなかったのは,若手の参加者が多かったことと関係があると思われる.
  • 講演時間・見学時間の点数が低く,また直接講演や見学の時間が短いとの指摘があった.
  • OHPなどの図の見やすさの点数が低い理由は,会場でお借りしたOHPのランプが少し暗かったからであると思われる.
その他,実施側からのコメント:
  • 会場をお借りした東洋製罐(株)茨木工場には,準備段階から行事当日まで大変にお世話になった.
  • 行事当日の昼食については,会場の近所に食堂などがなく,社員食堂等も利用できなかったことから,弁当を手配していただいた.
  • 参加定員50名の約半数しか参加者がなかったが,工場見学はまだグループ分けしても1グループの人数が多すぎるようだった.
  • 工場見学に関する配布物があればもっとスムーズに見学ができたのではないか.
  • 技術交流会への出費が低かったのは,参加者が定員の半数しかいなかったからである.
  • 講師からも他の講師あるいは参加者に質問ができるようにした方が良かった.
  • 他の支部がフォーラムを開催した経験やノウハウを伝承できればもっとスムーズに準備できたと考えられる.
  • 本部と支部の役割分担が明確でなかったため,ダイレクトメールの配布などがうまくできなかった.
  • 本フォーラムはシリーズ物であるため,会告に案内を載せる際に次回以降の開催予定も掲載した方がよいのではないか.
以上